平成27年度旭陵同窓会関西支部総会報告
平成27年 総会の報告
当番幹事 三戸和子(62期)
平成27年9月6日に行われた旭陵関西の総会、ついに私たち62期に幹事の順番がめぐってきました。私が初めて旭陵関西の総会に参加したのは2000年。当時は、幹事なんて先の先、たいぶオジサン・オバサンになってから、と思っておりましたが、あっという間の2015年。時の流れは残酷ですね。
この15年間、総会で出会った同級生は1名だけ。関西在住の同級生数名ともなんとか連絡をとることができたものの、みなさんお忙しく参加不可と。しかし捨てる神あれば拾う神あり。本町の山口県料理のお店の落書き帳のご縁で、56期中谷さんが、62期岡部さんを発掘?して下さいました。中谷さんは他にもネットワークを駆使し、次年度幹事の63期も探し出して下さり、感謝感激です。
会場は、前年までお世話になった弥生会館(50期来島さんのご紹介)が建て替えのため、59期濵岡さんのご紹介で梅田のブリーゼプラザとなりました。比較的新しいビルで、JR大阪駅からも地下道経由で行けます。当日朝も雨でしたので、ちょうどよかったです。「何人かは、うっかり弥生会館に行ってしまうのでは?」と、弥生会館にも人員を配置しましたが、さすがは西高生(笑)!役員達の杞憂に終わりました。
当日、第1部の総会は、役員の先輩方と岡部さんにおまかせし、私は受付で待機。
第2部特別講演会は、桐村晋次先生(33期)による「松下村塾の人材育成法と現代への応用-志士をはぐくんだ下関の風土」でした。今年は大河ドラマ「花燃ゆ」で吉田松陰の妹がヒロインのため、タイムリーなテーマでした。私も予習として大河ドラマを毎週録画し、事前に桐村先生の著書「吉田松陰 松下村塾 人の育て方」あさ出版(総会当日はブース販売)を読んでみました。西高時代に私は「理系だから、日本史は要らない」と現代社会(必修)と世界史のみ選択。お恥ずかしいことに、日本史や大河ドラマが面白いと思い始めたのは三十代後半から。吉田松陰の肖像画から、てっきり60歳を過ぎている人だと思い込んでいました。(あの顔で29歳には見えないですよね!)二十代の若造が作った塾、しかも松陰が指導したのはたった2年4ヶ月。萩に特別頭のよい人ばかりが生まれていたとは考えられないし、あの小さな建物から日本の歴史をひっくり返すような人物を続々と輩出したのは、やはり教育スタイルが素晴らしかったのですね。
実は、桐村先生は歴史学者ではなく、ずっと企業マンとして人材育成にかかわってこられた方です。松陰の「ともに励みましょう」「あなたの志は何か」「あなたは何のために学ぶのか」という言葉、上から下への一方通行の講義ではなく、お互いの得意分野を教えあったり、少人数でディスカッションし、この状況におかれたら「君ならどうするか」を常に自分の頭で考え、実行することの大切さを説いた姿勢、おそらく桐村先生もずっと実践してこられたことと思います。会の進行上、講演時間が短くなってしまい、もっといろいろお話をうかがいたかったのに、と残念でもありましたが、桐村先生の気さくなお人柄に、みなさん引き付けられたことでしょう。
さて第3部は懇親会。料理を置く場所を2か所に分散させる予定が諸事情により1か所になり、大行列となってしまいましたが、みなさんオトナの対応をしていただけてよかったです。恒例の福引きも、スポーツシャツや傘、お菓子、そして「味鉄」さんのお肉!と多くの方々に喜んでいただきました。芸達者な先輩方に校歌斉唱やエールを仕切っていただき、盛会に終わることが出来ました。
私が初めて総会に参加した2000年当時、旭陵関西支部長だった甲斐敏晴先生は、「三戸君、小中高大ぜんぶ同じ学校っていうのはたぶん僕ら二人だけやなあ。君が結婚するまででいいから、とりあえず旭陵の役員会に入っとけ」と、以来同窓会でも仕事上でも、ずいぶんと気にかけて可愛がって下さいました。2013年に甲斐先生はこの世を去られ、私が役員会から足を洗う機会も訪れないまま、ついに幹事学年を迎えました。私、少しは甲斐先生のご恩にお返しできているかなあ、と思うのです。
当番幹事 岡部 和弘(62期)
平成27年度の旭陵同窓会関西支部総会の当番幹事として、総会・講演会の司会進行役を務めさせて頂きました。今回は、雨模様で新会場ということもあり、出だしから10分遅れのスタート、講演会では皆様が最も楽しみにされていたであろう桐村先生のご講演時間をやむをえず短縮、皆様の質問時間をカットと、時間が押していたとはいえ申し訳ございませんでした。来年以降は、時間配分に重々配慮して臨ませていただきます。又、当番幹事としては最終的に2名での対応となり、支部役員の皆様におかれましては全てに亘り大変お世話になりました。
私は前年に続き2回目の参加でした。実は、昨年とある飲食店で同窓会の先輩理事の方と間接的に繋がることができ、初めて旭陵同窓会の存在を知りました。最近はフェイスブック等で下関の友達とも接点を持てるチャンスは増えましたが、30年以上もの間、下関には年1度墓参りに戻る程で繋がりが薄れつつあるところでした。本会に参加できたことで東京支部から出席した同級生と高校卒業以来ぶりに会うこともでき、非常に懐かしく思いました。又、常任幹事の若手の一名にも選んでいただきましたので、今後は微力ながら皆様に楽しんでいただける旭陵同窓会になります様、運営のお手伝いができればと思っております。
昨年初めて出席した際大変驚きましたのは、今まで多くの集まりに参加しましたが、そのどの集まりよりも年齢層が高いことでした。今回は若手の参加者が僅かながら増えましたが、年次においては断続的でごく少数です。関西、特に大阪の停滞が言われておりますが、きっとたくさんの同窓生が近くにおられると思います。是非、皆様においてもお声かけいただき、若い世代の方々も出席いただき親交を深め、同窓会が末永く楽しい場となることを期待します。ありがとうございました。